AI:デジタル化を求められた事業担当者の救世主に潜む罠

みなさん、こんにちは!

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菅政権でデジタル化が掲げられて以降、行政のデジタル化は必須という流れになっています。
日経新聞でも盛んに取り上げられており、1週間にそれ関係の記事を1つは見ている気がします。

自治体の各担当者もデジタル化の要素をいれると予算が取りやすくなるなど、身近なトレンドとなっていることでしょう。

「事業にデジタル要素を入れて予算化したい」悩みを抱える予算担当者の救世主がAIの導入です。

一番良く見るのが、AIでマッチングであったり、AIでチャットボットを付ける類のものです。

こうしたAIに関する情報関係企業の営業もこの頃盛んに見るようになっている気がします。

例えば、ビッグデータを分析して活かすなど、手段として本当にAIが必要とされる場面もないわけではないと思います。

一方で、「デジタル要素を付ける」ことが目的となってしまい、既存事業に特に考えなしにマッチングやボットをただつけるのはお飾りのデジタル化では百害あって一利なしです。

手段であるはずのデジタル化が目的となってしまい、手段と目的が転倒しています。

例えば、マッチングサイトでAIを導入するとしても、まずサイト自体に人間ではさばききれず、AIを必要とするだけの多くの登録者数がいなければ特にAIを導入する意味もありません。

マッチング機能だけが非常に優秀なサイトだけができて中身が空っぽというのでは意味がありません。

以前、誰も見ないたいそうなインバウンドのWEBページなどもハコものと同じだという話を書きましたが、さらにそれにAIが必須でついてくるようになったのでしょう。

建造物のハコものしかり、制度しかり、いきなり大層なものを作ってしまって結局誰も使わないというのは行政の本当に悪いところなのだと思います。

 

 

takeaway.hatenablog.jp

 

自治体で流行りに乗って良く理解しないままAIに飛びついたのだと思いますが、長期的な視点に欠けるミーハー感が否めません。

地域の問題は「○○をしたら解決する」という西洋医学的なポイントへの対処療法ではなく、すこしずつ漢方で体質改善していくような東洋医学的な方法をとらなければなんともならず、ましてやAIを導入すればなんとかなるというものではないと思っています。

このAIしかり、キーワードに敏感である意味ミーハーであると公務員としては実際生きやすいのだろうなと思いますが、そういうことをして何もとそれこそAIに仕事をとられてしまうのではないでしょうか。

それとも、そうやって時節に乗ることのできる人の方がよくも悪くもやっぱり生き残れるのかもしれませんが。

どうしてもミーハーになれない性質ですが、そこが公務員としてうまく生きていくためには自分はまったく青二才なのかもしれません。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!