『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』感想①真似できっこない、いわゆる「スーパー公務員」の本じゃない!何か一つは参考になるはず

今回は、『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか? 常識・前例・慣習を打破する仕事術』のレビューです。

かなりいい本だと思います。

読んだのが1年以上前ですが、いまだに内容がかなり頭に残っており、印象が強い本だったと改めて思います。。

この本、「常識・前例・慣習を打「破する仕事術」と副題がついているので、「はいはい、また破天荒なスーパー公務員の本ね」と読まず嫌いしてしまうのはもったいない本です。

表紙に「組織の壁を越えたトップランナー10人の姿を描く!」とありますが、1人に注目せずに、10名もの方を要領よく紹介しているのがポイントです。

また、その分野もいわゆる巻き込み型のスーパー公務員が得意とするシティプロモーション、観光、広報だけでなく、公会計、業務改善、徴収など、いわゆる地味な業務までわたっています。

特に鈴木さんという方の児童虐待関係は何もトリッキーなところはなくてただただ真摯に問題解決への取り組みが描かれ、、公務員がいい仕事をするというのはこういうものなのだなという迫力というか説得力があります。

この手の本は、いわゆる巻き込み型でプロモーションを成功させた方の本が多く、自分とは全く関係のないものとして眺めることが多かったですが、この本に登場される方々は巻き込み型の方からこつこつとした業務改善型の方まで、いろいろな方がいます。

特にこれからの働き方に悩む若手の方は、自分がまきこみ型ではなくても、何か参考になるところはあるでしょう。

私自身巻き込み型ではない地味なタイプと自覚していますが、この本を見るとプロモーション系でないところで成果を出すのであれば、とにかく問題を見つけて業務改善に尽きるのだなと思います。

本当にこれまでこの手の本はプロモーション系のスーパー公務員にばかり焦点があてられていたので、当然それ以外にも地道な公務員の仕事があって、それもこうやって良くしていけるよ、ということを示している点で画期的な本だと思います。

それぞれの方々について、1人1記事書けるくらいの気付きがあるので、また織をみて感想を書いていきたいと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!