『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』感想②公務員の信頼感は役所の外でこそ活用すべき、という話

みなさん、こんにちは!
前回に引き続き、『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』(学陽書房)の感想続きです。
この本は、すごい公務員の方10人を紹介している本なのですが、分野と、そしてそれぞれの方の人間性がさまざまなので、おひとり1記事ずつかけてしまうほど、何かしらの気付きがある本だと思います。

今回は、「第1章 公務員だから活躍できる」の塩尻市の山田さんの「公務員への信頼感はもっと活用すべき」という言葉についてです。

山田さんは「シティプロモーション」の代表として紹介されていますが、仕事に関わらず地域で空家活用のプロジェクトを行ったりしている方です。

その中で、役所の仕事ではなく行っている地域のイベントなども、「公務員」ということで空家でイベントをやらせてもらったりと、公務員への信頼があるからこそ地域でできることがあると言っておられます。

これは結構目から鱗でした。

私も、大した志を持って地方公務員になったわけではありませんが、地方に家を買って暮らすようになると、なぜ東京や県庁所在地ばかりあんなに発展してうちの駅前はどんどんさびれていくのかといった思いから、「地方を元気にしたい」という気持ちがあります。

その一方で、私は、やはり、公務員というと、税金で飯を食っていることから、世間様からは厳しい目でみられているから目立たないようにしているべき、という考えをもっていました。

しかしこの山田さんの言葉からすると、なにか地方で活動するなら一人公務員が入っていると信頼がまして確かにやりやすいだろうなーと思います。

また、本来、公務員こそ地域の活動などを積極的にやっていったほうがいいようにも思います。

公務員だから地域に奉仕しろとか金を落としなさいというと、A社の社員だからA社の商品だけ買いなさい、といっているのと同じだということになるかもしれませんが、地方公務員はその地域のことを考えざるを得ないというのはある程度逃れられないことなのかなと思います。

A町の職員はA町に住まなければならないという決まりはありませんが、ある程度A町に貢献したいからA町の公務員をやっているというところはあるのではないかと。

単純にいい職場だから働いている、とみることもできますが、やはり仕事をやっていくにつれ、この地域をなんとかしていきたいという感情がでてくるのは自然ではないかと思います。

その際に、公務員である故に、行政だけではなかなか良くしていけないな、と思うのであれば、この山田さんのように、仕事の外で地域のための活動をするということになるのも自然ではないでしょうか。

山田さんの一言に、公務員も仕事以外のチャンネルで地域に何かしてもいいのだ、と教えていただいた気がします。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

 

takeaway.hatenablog.jp