『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』感想③RSSリーダーで行政のWEBページからのニュース配信を受けた結果:情報収集から見える情報発信のありかた

みなさん、こんにちは!

『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』(学陽書房)感想続きです。

今回は、情報収集についての話です。

和光市の山本さんという方が、公会計の分野で照会されています。

この方の経歴が独特で、公認会計士試験合格後、監査法人トーマツに就職され、公会計関係のお仕事をされており、先進事例を作ろうと市役所職員になったという方です。

民間出身、公認会計士というご経歴もあってか、この方の働き方が本当にロジカルで徹底されていて圧倒されます。

まず、

役所の中で気軽に話せる人を50人つくる

ということ。

この大事さは自分ができていないこともあって身に染みて分かりますね。

通常、この手の話しは「飲みにけーしょんで」となってしまいますが、山本さんがすごいのは、市民活動に徹底的に参加したり、住民向け説明会に顔を出すことで他部署の仕事への理解を深めていったこと。

その手があったか、という感じで、飲み会が苦手な人には朗報です。(逆に説明会に行ったりする方がすごいモチベーションが必要かもしれませんが。)

また、「生情報の収集」ということで、市のWEBページの新着情報を全て読んだ状態で入庁日を迎え、その後市史も読み、議事録もよみ、役所の資産となる公共施設はすべて自分の目で見たとのこと。

さらに、関係省庁のWEBページの新着情報にも目を通しているという徹底ぶりです。

ちなみに、当時これを読んで、私は「国の情報が分からない」などと言っていたけど、情報収集が甘かったな、と思い、RSSリーダで各省庁や近隣自治体の情報収集をしようと思い立ちました。

結果、3か月くらいで挫折しました。

失敗の要因としては、いろいろありますが、そもそも行政のWEBページの新着情報が全く読む人目線のタイトルではないために疲れてしまった、ということがあるかと思います。

省庁にしろ、自治体にしろ、WEBページの新着情報が「○○について」といった感じがほとんどで、「○○について」なんなのか、わざわざそのページに行かないと分からない。

そんなものがRSSで大量に来るため、ギブアップしてしまいました。

また、そもそもRSS配信していなかったり、RSS配信にたどり着くまでが一苦労でした。

RSS配信自体過去の遺物で、いまの時代SNSで情報収集すべきなのでしょうが、大量のWEBページの新着情報を毎日みせられたおかげで、住民目線で、これはだめだと思い知ることができました。

結構、この新着情報系は、庁内の職員向け電子掲示板へのお知らせでもいえることで、「○○規則について」などでまったくそれがなんなのか分からず、わざわざクリックする手間が生じます。

文書は文書として、掲示のタイトルは「○○規則が改正され在宅勤務が可能になりました」などと分かりやすくてもいいのではないかと思います。


少し脱線しましたが、山本さんの徹底した情報取集は、今思えば公認会計士という職業柄もあるのだと思いますが、その姿勢は真似して自分の自治体の広報誌くらいは隅々まで読まないとなと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

 

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