新任公務員はまずこれをやってみよう: メモを通じた問題解決

みなさん、こんにちは!

この春から新社会人としてスタートする皆さん、おめでとうございます。

このブログは公務員向けということで、特に公務員に向けて、いい仕事をするちょっとしたコツかなと思っていることをお伝えしたいと思います。

また、新しい部署に異動となった方にも共通することかと思います。

それは、自分が感じた素直な疑問をちゃんとメモしておくことです。

仕事を進めている中で、「え、これってそうなってるんだ?」「なんで?」と思ったことをまめにメモしておくこと。

自分はスピード重視でwindowsのメモ帳に羅列しています。

このメモは忘れないうちに書いておく、という鮮度が大事です。

というのも、はじめに持った疑問は、2回目、3回目にはすでに疑問に思わなくなってしまう可能性が高いので、初めての疑問を大事にするのがコツです。

赴任当初はまずは仕事をこなすのが先であるため、ともすると前例踏襲となり、そういった小さい疑問にいちいち向き合っている余裕はないかもしれません。

このメモが効いてくるのは、いったん仕事になれて少し余裕がでてきたころです。

「せっかく慣れたし、ずっと前例踏襲が楽では」と思うかもしれませんが、こと公務員の業務に関しては、業務の見直しを随時行っていないと、潜在的な問題を放っておくと、急に世の中で自分の仕事に関連する動きがあって、スポットが当たった時に、「ただ前例踏襲でやっていて、なにも見直しを行っていなかった」という事態となり、外部からいろいろと指摘され、一気に大変な事態となる、ということが往々にしてあり得ます。

常々思いますが、まず公務員の仕事は前例通り事務を回せるようになったら、議会等に対して説明できないことが一つもないようにすべて根拠や現状の取り組み等を確認して、守備を固めておくことが大事だと思います。

その際に大きな助けとなるのが、さきほどの疑問メモです。

新たな業務に当たるときは、いわば一般市民レベルの知識として業務にあたるため、その時頭に浮かんだ「?」は、議員や、一般市民も同じく抱きやすい疑問です。

疑問メモがいわば一般市民等からの「仮想質問」になるので、これを1つ1つ解消していくことで、今の仕事にある穴が埋められていくこととなるかと思います。

例えば、「なぜこれは電子で申請ができないのだろう」といった素朴な疑問を自分がもったなら、市民からも同じことを聞かれる可能性があるため、その理由を確認しておくと聞かれたとき安心です。

また、その理由が例えば、法による制限ではなく、自治体の条例を変えれば電子申請に変えられるのであれば、場合によっては業務改善の糸口となります。

ちょっと「意識の高い」ようなことを書きましたが、結局のところ、「前例踏襲で何も起こらなければラッキーだが、問題が起きた時に対処できず急につるし上げられる恐れが残る状態」と、「見直しの手間はかかるが、自分の業務の現状は常に把握しており、急な問題発生のリスクが低い状態」であれば、後者の方が精神衛生上良いし、健全であろう、と思っています。

引いては、それが住民にとっても良いサービスにつながるのであれば、前向きな姿勢で業務に当たるのが自分にとっても住民にとってもよいのではと思います。

ということで、新入職員の方は「自分の疑問をメモする」ということをぜひやってみていただければと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

エクセルの正しい使い方 集計するならデータベースのシートと集計シートは別にして!

みなさん、こんにちは!

 

エクセルを上手に使う、と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?

たくさんの関数を知っていることや、マクロを組むこと、そうしたことができるとエクセルを使いこなしている、というイメージを持つかもしれません。

 

しかし、見落とされがちなのが、、そもそもエクセルをどういう設計で使うか、ということ。

 

たとえば、あるデータを集計するとします。

 

所在地域、業種、企業名と並んでいるデータがいくつもあり、所在地北海道の企業は何社などといろいろな分析をするとします。

やりがちなのは、すべてのデータを並べ、その最終行に合計欄をつけて合計し、一つのシートで済ませてしまうこと。

これだと、加除があった場合に合計欄の関数の範囲が変わったりと、ミスの可能性がかなり大きいです。

こういう場合は、表全体を範囲にして、別シートのピボットテーブルで集計をするのがおすすめです。

 

データベースはデータベース、分析は分析でシートを分けること。

 

非常に基本的ですが、誰も教えてくれなイロハのイのところのような気がします。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

アダマン号にのって

みなさん、こんにちは!

 

アダマン号にのってを先日見てきました。

フランス·パリのセーヌ川に浮かぶ精神病患者の方々のデイケアセンターのドキュメンタリー映画です。

利用者たちはお仕着せのプログラムをこなすのではなく、精神病の薬を飲みながらも自分たちでルールを作りながらその日のプログラムなどを組み立てていく。そんな尊厳を持ったまま治療に当たることのできる場所がアダマン号でした。

精神病だろうとなんだろうと関係なく、自分の意見を主張する利用者たちの姿に、自分は自分であることの大切さを考えさせられます。

公務員などはとりわけ組織人として染まってしまいますが、皆いいたことはいって、そのうえで調整していくのがコミュニティーではないかと改めて考えさせられました。

やっぱり外国の取り組みの映画は考えさせられることが多いです。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

これだけ!公務員の仕事の秘訣

みなさん、こんにちは。

公務員には人事異動がつきものですが、早く新しい業務をこなせるようになると、ぐっと仕事が楽になります。

 

これだけおさえてれば良さそう、というキーとしては仕事の過去、現在、未来を押さえておくことです。

 

過去 これまでの経緯

   経緯表などに時系列でまとめる

現在 いまの状況 ポンチ絵などで制度や状況、関係性など説明

 

未来 今後の課題列挙、どうするかのリスト

 

こういったものが公式のものでも、自分の手持ちでも早急に整備できると仕事は楽になるはずです。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

地方公務員が全国紙より地方紙を読んだほうがいい理由

みなさん、こんにちは!

突然ですが、新聞読んでいますか?
私は公務員という職業柄もあり、新聞をとっていますが、もしかすると公務員の人でも若い人は新聞をとっていないという人が多数かもしれません。
こち亀は時代を映す鏡のような漫画ですが、かなり連載後半の方の話しの中で、両津勘吉が新聞を取り出した部長に対して、「出た、部長世代の必須ガジェット、新聞」というようなことを言っていたのがかなり印象的でした。

今回は新聞の中でも地方紙、全国紙という話です。
公務員ですと、職場で新聞の切り抜きをしているので、地方紙は職場で読めるからとっていないという人が、もしかすると幹部クラスでも多いように思います。
ましてや、若い人ですと地方紙のニュースは地味、なんとなくカッコ悪いような印象があってか、もっと意識が高い日経新聞などをとっているケースが多いかもしれません。

当の私もついこの間まで日経新聞をとっていましたが、地方に家を買うようになると、地方のニュースがない全国紙がものたりなく感じ、地方紙を購読し始めました。
現在、地方紙を読み始めて半年ほどですが、非常に満足しています。
満足どころか、地方紙を購読するというのは地方公務員として基本のきだったなと、反省しています。読んでレベルアップという次元の話ではなく、地方紙をチェックしていないと丸腰で戦場に飛び込んでいくようなもので、経験上でも、市民や職場内で話していて自分だけ「あれ、なんだそれ、わかんないな」という場面がでてくるリスクがあるといっていいかと思います。

例えば、世界でGAFAの株が上がっているかどうかといったことについて詳しくても、地域で問題になっている発電所問題について知らないといったことの方が、公務員としてはリスクが高いといえます。

 

単純なメリットとして、地域のイベント、お祭りなどの情報があるため、子育て世代には大変うれしく、地域での暮らしの充実度は格段に上がります。
仕事的なメリットとしては、自分の自治体で起こっている問題が分かる、ということがあります。

そんなの当たり前ではないか、思うかもしれませんが、各業界の業界新聞に当たるものが地方公務員の場合、地方紙なのかもしれません。
業界新聞ではその業界が着目すべき問題がまとめられていますが、地方公務員の場合、それは地方紙で取り扱っている地方の問題です。
全国紙を見ているだけでは、それは分からないし、twitterなどで追うにしても限界があります。
新聞は終わったメディアのように思う方も多くなっていると思いますが、毎日かさばる紙媒体で届くため、強制的に目を通さなければならない、という点が、知らぬ間に情報収集できるという点で、非常にすぐれていると思います。

また、地方の新聞は全国紙に比べて小規模で大したニュースは載っていない、という先入観をお持ちの方もいるかもしれませんが、本来、いくらでも地元密着の方が、地についた報道ができる、ということもあるようです。
『地方メディアの逆襲』を読むと、骨のある地方紙があるというのは大変ありがたいことだなと思えてきます。


ちなみに、話はそれますが、地方紙は大事なのですが、やはり世界の流れなどにも目を配っておきたいので、個人的には経済的に余裕があれば日経新聞と地方紙の二紙購読が理想だと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

職場でも、家庭でも弱音を吐けずに悩んでいる「弱い」男性へ

みなさん、こんにちは!

 

今回は男性の弱音についてです。

 

職場でも、家庭でも弱音を吐けない男性はどうしたらいいのか、という話です。

 

前回の記事で書いたように、新しい部署に異動して、なかなか上司に話をきいてもらえず、苦しんでおります。

 

 

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そんな場合、苦しい状況を誰かに相談できるとよいのですが、なかなか家庭に持ち込むわけにもいきません。

うちの場合はまだこどもが小さく、妻も子育てでまいっているため、ちょと話を出してみましたが「あんたのことまで心配している余裕はない」と言われてしまいましたが、ごもっともです。

 

こういう場合、真面目な人ほど、「自分は父親として弱音を吐くなんて情けない」とか、「仕事もできていないのに家庭でも弱音を吐くことなんかできない」と感じてしまうと思います。実際私もそう考えてしまいます。

職場にカウンセリング窓口はあるものの、職員番号を言って予約しなければならなかったりするため、人事的にマイナス評価がつくかもしれないという懸念があるし、市中のカウンセリングには足を踏み出せない。

飲みに行って発散するものだ、と言われていることはわかるが、それで解決する気もしない。

 

こういうとき、やはり男性は我慢するしかないのでしょうか。我慢できない人は男性らしくない弱い男性なのでしょうか。弱い男性は、どうすればいいのでしょうか。

 

こう考えていくと、職場でも、家庭でも「男性らしさ」で求められている像に苦しんでいるのだなと思います。

「話を聞いてもらえない辛さ」に通じますが、要は、「俺だってがんばっているんだよ!」と弱音というか、ひとこと言い訳を言いたい訳です。それがカッコ悪いということも分かっているのですが、やっぱりひとことそういわせてほしいという男の人は多いのではないかと思います。甘えたい、といっていいのかもしれません。

 

こういう話をすると、「子どもじゃないんだから甘えるな」ということになりますが、そんなことは本人が重々承知しているので、「俺だってそれはわかっているけどどうしもようもないから悩んでいるんだ」という思いを抱えたまま悩み続けることになります。

 

ここまで書いてみましたが、私もいつもこの先はあとは自分をだましだましやっています。もっと自分が友人などが多くて内向的ではなく、人なれしていればなどと願ってみても仕方がないので、何度も上のような考え方を堂々巡りしながら納得したようなふりをして日々過ごしています。

 

いつもは上のような話をノートに吐き出していますが、やっぱり職場でも家庭でも弱音を吐けない男性はつらいよなと思い、記事にしてみたところです。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

 

 

 

 

話を聞いてもらえない辛さ

みなさん、こんにちは!

久々の更新です。

 

部署の異動がありまして、辛い日々を過ごしています。ブログもご無沙汰になっていました。

正直かなりまいっていたのですが、何が辛いのか冷静に考えてみました。

 

突き詰めると、話を聞いてもらえないことが辛いと気が付きました。

 

今回の異動は体育会系の縦社会の技術系の部署で、そこに少数の事務系としている形です。

異動の一年目はわからないことが多いため、いろいろ聞きたいのですが、上司は常に「要領よく説明しろ」というスタンスで、少しでもこちらが「いや、それについては」といった言い訳を挟むことが許されない窮屈さがあります。

「一つ一つの案件について、100パーセント調べきってから離さないと何か言われる」と思ってしまい、少しずつ方針を確認して上司の考えと相違がないかすり合わせながら進めるということができず、かなりのストレスを感じながら業務を行っています。

 

やっぱり、人間だれしも言い分があるわけで、「いや、自分はこう思ったんですけど」という言い分は持っています。

 

それを封じられてしまういうのは相当なフラストレーションだなということを身をもって感じています。まさに息が詰まる感じです。

 

そうなると自分の言い分を聞く余地をもたない相手への不信感はましていきますし、あとは自分が悪いような気になってどんどん落ち込んでいくだけです。

 

とにかく言い分を聞く、ということで部下のストレスはかなり減るのではないかと思います。これまでの職場でもとにかく部下がいいたいことをとにかく聞ききる上司の場合は部下たちが頻繁に報告に行き、円滑に業務が回っていたと感じています。

 

翻って自分も職場でも、家庭でも、まずとにかく聞ききるということ、それを意識していきたいなと思います。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

飛び出す!公務員 時代を切り拓く98人の実践 感想① あえて内輪でやることのメリット

みなさん、こんにちは!

飛び出す!公務員 時代を切り拓く98人の実践 学芸出版社 を読み始めました。

どんな本?
98人のとあるように、1人4ページほどでいろいろなスーパー公務員といえるような方々の活躍を紹介する本です。
通して読むとかなりの分量ですが、つまみながら読めるのはいいですね。

 

 

山形県山形市 後藤さんの取組

1人目として紹介されているのが山形市の後藤さんというかたの取り組みです。
この方は、広域的ネットワーク・東北まちづくりオフサイトミーティングという勉強会を運営されているとのことです。

3人ではじめた勉強会


この勉強会を立ち上げるまでの経緯が面白いです。
後藤さん自体、大阪で開催されていた別の勉強会に参加し、学びの重要性に開眼します。
そこで、周りにもその勉強会に一緒に参加を呼び掛けたところ、誰も応じてくれませんでした。

普通はここで意識の低い連中だなどと思って終わってしまいがちですが、後藤さんは大阪まで行くのが経済的なものならば、似たような勉強会を立ち上げることにしました。
そうして3人で始まった勉強会がどんどん大きくなっていったとのことです。

内輪で、小さく始めてもよい

少人数の勉強会を立ち上げるというと、「何を内輪で」と否定的に捉える向きもあるかもしれません。
でも、公務員に限っては、「内輪だったら」という安心感が与える力というのは相当なものがあります。
たとえば、みなさんの庁内でも、庁内サークルや庁内報お好きな方、多くありませんか?

これはむしろ後藤さんのようにうまく利用した方がいいとおもいます。
公務員の人数というのも、ばかにならないため、内輪と言ってもかなり大きな団体です。
後藤さんの勉強会に限らず、公務員の内輪思考をうまく利用して、地域振興ができないかなと思います。

サークル活動だって立派な地域還元

たとえば、さきほど挙げたサークルだってばかにはできません。
ラーメン部のようなものをつくって、月1回地方のラーメン屋めぐりをしたり、スキー部がスキー場に連泊したりすれば、地元経済への貢献になります。

社会の人々を動かすのは難しくても、せめて内輪の公務員だけを使った、地域還元になる仕組み作りがなにかできないものかなと思います。

余談 勉強会で意識が高いと思わないで

余談ですが、後藤さんは企画系の部署にいた時に大阪の勉強会に参加したとのこと。企画系の方は、意識高い形と言われようとそのくらいアンテナが高くてちょうどいいと思います。 

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

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地方に暮らしたい女性が真剣に検討すべき職業

みなさん、こんにちは!

 

公務員受験ですと、人によっては今頃あたりから本格的に勉強をスタートするころでしょうか。

 

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採用説明会で一番聞かれる質問は

先日採用担当者と話す機会があったのですが、採用説明会などで一番よくある質問が、「公務員になるメリットはなんですか」だということです。

人口減少の中で学生の皆さんも売り手市場です。
国家公務員などは近年の霞が関の労働条件の悪さに対する報道の高まりなどをうけ、受験志望者数が大幅に減っていると聞きます。
地方公務員も優秀な職員の確保は難しくなってくるかもしれません。

地方公務員のメリット

地方公務員のメリットをありていにいってしまうと、福利厚生となりますが、これは公務員であれば一応国家公務員であれ、大体制度としては共通しています。
あえていうのであれば、「地方である程度の年収を確保できるホワイトカラーの仕事にありつくことが可能」であることです。

地方にはホワイトカラーの仕事がない


私自身は県庁所在地ではない田舎暮らしで県庁に通っていますが、ホワイトカラーワーカーとして地方である程度の収入を得たいのであれば、金融機関と公務員は非常に手堅いところです。
実際自分は地方の中流層の新興住宅地に家を買いましたが、周りを見渡してみると、大抵公務員か教師といったところです。
また、その場合奥さんは専業主婦か、奥さんも公務員、教師です。
旦那さんがホワイトカラーではないご家庭もありますが、その場合ほぼ100パーセント共働きです。
自分の居住地区を見渡してみただけでも、地方である程度中流階級なみのくらしをするのであれば、ホワイトカラー、それてそれは公務員である場合が多いと分かります。

特に女性には希少な地方でのホワイトカラーの働き口


それでも男性の場合はまだいろいろな中小企業があるのですが、女性が出産を経て働き続けるホワイトカラーの職種となると、地方では公務員や教師くらいしかないかと思います。
うちの庁内でも子どもを生んでやめる女性職員はまずおらず、みな育休を経て復帰します。
地方に女性がいないのは女性が働ける仕事がないというのはその通りだと思います。
看護師、介護福祉士のような手に職であれば別ですが、そうでないホワイトカラー職で地方で暮らしたい女性にとって、公務員はほぼ唯一の働き口かもしれません。

 

余談 女性が少なくて困っている地方は役所の女性採用枠を増やしては

 

今役所は人口減少に備えて移住者のとりあいにやっきですが、女性職員の採用枠を増やすのが一番手っ取りばやいのではないでしょうか。
地方に女性の仕事をなにかしら作ろうとしていますが、いってみれば新しいビジネスを作ろうとしているのと同じで、相当難しいです。
それよりは、必ず一定数必要になる公務員の女性職員採用枠を増やしてしまってはどうかと思います。
地方公務員法などでできないのであれば、採用側で何となくそうしてもいいのに、と思ってしまいます。

採用側で制度を変えられなくても、地方に暮らしたいと思っている女性の方がどんどん公務員に挑戦してもらえると地方で働いてくらす女性も増えるのかなと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

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働き方改革のために役所が真っ先に断捨離すべきもの

みなさん、こんにちは!
今回も働き方についての話です。

  • 職場、きれいですか?
  • 邪魔なポスターで埋め尽くされるわけ
  • サイネージ看板の導入を

 

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職場、きれいですか?

突然ですが、みなさんの職場、きれいですか?
私のデスクはキャビネット前にありますが、スペースがなく、他の職員の後ろを通って非常に不便です。
文房具を入れる棚などがあちこちに積み重ねられ、それにぶつかって倒してしまわないよう、ストレスフルな環境になっています。

自分に権限があればなんとかしたいのですが、環境美化は庶務担当者の仕事になっていて、平の事務職員ではあまりでしゃばった真似はできません。
そのため、とにかく書類だけは積極的に捨てるようにしています。

邪魔なポスターで埋め尽くされるわけ

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休みをとるために必要な身のふるまい

みなさん、こんにちは!
以前、年休を取るためにはまずとりあえずカレンダーを年休で埋めてしまうことだ、という話をしました。

 

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そこまでできたとしても、年休って雰囲気的に取りづらいですよね。

そんな中、年休全取得のために私が重要だと思っていることがあります。

それは、とにかく職場の信頼を得ること。

いいかえれば、「あいつ、仕事も大してしていないのに休むだけ休みやがって」と思われない事です。

個人主義のドイツなどならまだしも、日本社会ではそうした下準備はどうしても必要かと思います。

次のようなことに気を付けます。

  1. 体調管理を徹底。急な休みはとらない
     ふだん計画した年休はとらないのに、急に風邪をひいたり二日酔いだったりで、始業前に電話をかけてきて休むタイプの方は結構多いようです。
     しかし、年休をとれる身のふるまいのためにはこれはご法度。
     ただでさえ取りにくい年休をとるためには、あくまでなし崩し的に休みをとるのではなく、あの人はちゃんとやってちゃんと年休を計画的に取得しているようだ、という信頼を得ることが大事です。
  2. 人の仕事をとにかく手伝う
     休みをとって逆恨みされないようにするために、とにかく人の仕事は些細なことでも手伝うように気を付けます。絶対的な貸しを作るのが大事です。
  3. 休みの間に自分への問い合わせ電話が来ないようにする
     休みの間に自分の仕事関係で他部署から電話や問い合わせが来て、他の職員がその処理をするということのないようにしておきます。
     休みの直前に照会ものの通知を発送したりするのはご法度です。不明点などの問い合わせがくる恐れがあります。
     また、誰かに何かを聞いている状態、回答待ちの状態にならないように、休み前には問い合わせをしないようにします。
  4. 休みをとったあとには「お世話様でした。なにかありませんでしたか」とあいさつ
     いくら下準備をしても何か不測の事態は起きうるものです。
     代わりに対応してもらっている恐れがあるので、あくまで申し訳なかった感を出します。
     若い人などは、「休みは当然の権利なのだから」と思うかもしれませんが、それはそれとして、こういったあいさつというのは本当に大事です。
     これでうらみを軽減できるのであれば、やすいものだと思いましょう。

以上のようなところですが、大前提としては、自分の仕事に追われて休みなんかとる暇がない、という状態でない、仕事をコントロールできている必要があることは言うまでもありません。

個人的な感想ですが、休む気になって仕事している人と、だらだらと時間外をしている人では仕事への意識に雲泥の差があると思います。

よく、福利厚生目的で公務員になる方も多いと思いますが、民間よりも取りやすい年休はとらないと福利厚生上損をしています。

公務員の福利厚生を満喫するためには、とにかく休みを取るつもりで仕事をすること、それが大事ですし、結果的には質につながっていくと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

行政からの紙の通知は「ぜいたく」だということ

みなさん、こんにちは!

前回、デジタル化は紙が劣っているからではなく、デジタルの方がいろいろとコストがかからないから進めなくてはならない、という話をしました。

 

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改めて考えてみると、行政からの紙の通知文というのはなかなか贅沢なものです。

 

例えば、この前A4の不動産取得税の還付通知を県税事務所からもらったのですが、それを送るにしても少なくとも定型封筒の郵送代84円がかかっています。
また、これを印刷して、封づめして、発送作業をしてという人件費で100円くらいはかかっているかもしれません。

すくなくとも、ざっと200円程度はかかっているのではないでしょうか。

もしこれが、行政からの通知を受け取るポータルサイトのIDのようなものを個人がもっていて、そこで電子で受け取るとしたらどうでしょう。
行政側が大量に発送するものなどは、特に、大幅なコスト減になると思います。

たとえば、人口10万人程度の地方都市であっても、1人1通の何かのコロナ関係の給付の通知などを完全にデジタルで送ることができるとします。
単純にさっきの計算ですと84円の郵送がなくなるというだけでも840万円のコスト減になります。

そういえばアベノマスクの送付や、今回の10万円給付代わりのクーポンも信じられないほどの費用がかかりびっくりしたのが記憶に新しいところです。

国もデジタル化を推し進めていますが、最終的な理想形としては行政からのお知らせが全て個人のポータルサイトに送られる、そんな形なのかなと思います。

今は紙で何かのお知らせをもらうということが当たり前ですが、そういう贅沢もいってられず、強制的に電子データでやりとりとなる時代がくるのかもしれません。

紙はなくすと大変だったり窓口などに申請の際に忘れるとどうしようもないといった不便な点もあります。

しかし、総じてもらう側にとっては紙の方が総合的には電子データで確認してくださいといわれるよりも便利です。

それがデジタルに比べて相当なコストを払っているいわば贅沢な行政サービスであるということは、今後デジタル化を考える際に意識しておいた方がいいと思います。

「紙はアナログだからよりすぐれたデジタルに置き換える」という単純な発想にとらわれると、デジタル化の本質を見誤る気がします。

それでは、スーパー公務員によろしく!、

 

電子よりも「紙の方がいい」という人が勘違いしていること

みなさん,こんにちは!
このごろ働き方改革系の話題ばかり書いていますが,今回は文書についてです。

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うちの庁内でも,働き方改革とデジタル化の流れで文書のシステムが電子化されました。

若い方は快適に使っている印象ですが,やはり紙になれた年配の職員には「面倒だ」と大変評判が悪いです。

そうした年配の職員の決まり文句は,「紙の方がよかった」というもの。

この主張は正直なところ,ナンセンスかなと思います。

必ずしもデジタルが紙よりも素晴らしいから導入されるのではありません。
コストを減らす必要があるから導入されている,ということです。。

「紙の方がいい」のは当たり前だからです。

紙の方がぱっと見て分かるし,印刷してただ綴っておけば保存できるしで,庁内での回議,ただ保存しておくという意味では面倒な電子での手続きよりも断然すぐれています。
では,なぜそんな便利な紙というものがありながら,デジタル化を進めなければならないかというと,コスト減のためです。

紙というのは,優れていますが,その作成,保存等において,コストが高いです。
また,回議をするという意味では回覧板のような形で非常に便利ですが,保存して,あとで全く関係ない人が検索するということを考えると,検索時のコストは文字検索が可能なデジタルの圧勝です。

紙そのものの値段ということではなく,そうした後から探すときの手間なども含めた全体的なコストとして,デジタルの方がコストが低いということです。

コロナで在宅勤務が広がり,また,文書もどんどんデジタル化する中で,対面コミュニケーションであったり,リアルな文書というのは本当にコストのかかる贅沢なものだと改めて気づかされます。
上司への報告もチャットで済むものをわざわざ話を聞いてくれるというのは,実は貴重な時間であり,同様に紙を使うというのも実は贅沢な方法だったということです。

紙の簿冊を保存する場所があって,それを探す時間あって人もいた時代は終わってしまいました。
特に「紙の方がいい」などとおっしゃる年配の管理職の方などは,古き良き時代にとらわれて,その現実が分かっていないのではないかと思います。

文書のシステムなどが,「紙が劣っていて時代遅れで,デジタルが全ての面で優れていて先進的」というような触れ込みで導入されているので,従来の紙になれた年配の方などは,「紙の方がいいところがたくさんある」と思ってしまうのがデジタル化の必要性の認識にずれが生じてしまう理由かと思います。

確かに今は皆操作になれていなので,逆に手間というコストが生じているように見えますが,ようは慣れかなと思います。

個人的には文書のシステム化には大満足です。

コピー機にいちいち行く必要がなくなって,離席する手間は大幅になくなりましたし,わざわざ紙の簿冊を探す手間もなくなってきています。

これが5年も続けばオフィスの邪魔な簿冊はほとんどなくなるのではないか,と期待しています。

それでは,スーパー公務員によろしく!

 

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雑談する仕組み作りとは 日経新聞記事 メルカリ、在宅でチーム力 離れても意思疎通は密に

みなさん、こんにちは!

旅行番組をみて海外旅行をうらやましがるように日経新聞の民間の進んだ働き方の記事を見るのが好きです。
今回は、2022年2月21日朝刊に在宅勤務での意思疎通の取り組みが載っていました。

メルカリでは1,000人以上の社員の約9割が在宅勤務するとのこと。
チームコミュニケーションワークという手法で工夫しているそうです。

もう一つ紹介されていたのがヤッホーブルーイングというクラフトビール会社の取り組み。
連絡事項を伝える「通夜のような」朝礼を雑談朝礼に変えていろいろなアイデアが出るようにしたとのこと。

この記事はこの頃お決まりの感もある「心理的安全性」が大事と締めくくられています。

在宅勤務が多くなり、雑談が大事といわれるようになりました。

でも、公務員の職場での雑談って結構難しいですよね。

多くの職場では窓際に管理職が座り、グループごとに島がある感じの配置だと思います。
皆担当する仕事が違い、個々で作業することが多い中、なかなか仕事以外の話しを堂々とする空気ではない、というところが多いのではないでしょうか。
さらに昨今ではコロナで感染防止のパネルが立っていたりでなおさら話しにくい雰囲気です。

また、雑談が得意な人と苦手な人がいますが、公務員は民間より物静かというか、雑談が苦手な人が圧倒的に多い印象です。

そう考えると、このヤッホーブルーイングのように、雑談がしやすい環境を職場が作ってあげるというのは、いわゆる心理的安全性の高い職場をつくるために大真面目に考えなければならないことになってきています。

私も自分が仮に部下を管理する立場になった時にうまくやっていけるかという不安からいろいろ日々考えていますが、雑談が生まれるグループ作りができるかというと自信がありません。

公務員の職場でなんとなく考えられるのは次のような感じでしょうか。

1 簡単な連絡事項ミーティングをよく開く
 この記事のヤッホーブルーイングのように「雑談朝礼」とまで直接的に言ってしまうと構えられるかもしれないので、何となく島やグループで集まってその週の予定の共有の時間をつくり、各自なんかありますかくらいの発言の場を作るくらいがまずできるところかもしれません。

2 雑談を推奨する
 これは管理職あたりが働き方改革の流れで「もっと雑談をしていいよ」というと、職員も雑談をしていて後ろめたくなくなります。

3 お菓子を配る
 仮に自分が管理職の立場になったら、最後はモノということで、たまにお菓子を配ったりおいたりしてひとこと二言の会話を作るしかできないかもしれません。

4 チャットを使う
 自治体で在宅勤務の流れでチャットの活用が進んでいるかと思いますが、若い人で人見知りタイプでもチャットでは結構饒舌ということもあります。
 話すタイミングがつかめないなんていう人は結構多いんですよね。
 今後はこのチャットでの情報共有や、雑談が主流になっていくかと思います。

以上、雑感でした。

結構年配の女性の職員の方などは定期的にお菓子を配ったりしてくれますが、あれも職場の雰囲気をよくする知恵なんだろうなと思います。

そういうのって結構大事ですよね。

それでは、スーパー公務員によろしく!

公務員がブルシットジョブとの付き合い方を真剣に考えた方がいい理由

みなさん、こんにちは!

このブログの記事で今のところ一番人気がブルシットジョブについてのもののようです。

 

 

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ブルシットジョブの記事として見て頂いているのか、石ノ森章太郎のHOTELの記事としてみていただいているのか分かりませんが、公務員の仕事がブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)と感じてらっしゃる公務員の方が多いことの表れかもしれません。

はっきり言ってしまって、公務員の仕事の9割がブルシットジョブと言い切ってしまっても過言ではないかと思います。

働き方改革を煙たがる人も多いですが、呼びかけがなかったときよりは「それ、無駄だからなくそう」ということがいっても良い環境になってきているということはありがたいです。

事務方の公務員として県庁で働いていて、困るタイプの上司はとにかく前例踏襲で、無駄だからなくす、という発想が一切ないタイプの人です。

言ってしまえばコスト意識が皆無の人、ということになります。

そういう上司の特徴は、いわゆるブルシットジョブのさらにどうでもいい部分が大好きということです。
何例も見てきて結構自信をもって言えるのですが、以下のような特徴があると思います。

・表の形式などにやたらとこだわる
・時間外勤務が染みついている
・誤字脱字のチェックなどが好き
・他部署の計画ものの照会なども自部署に全く関係がないのに隅々まで趣味で読み込む
・何かといちいち関係者や上肢に確認しながら進め、かつ判断が遅い
・根拠法令、通知などに基づいての知識ではなく、誰かに聞いて解決しようとするため、結局根拠が分からないまま事務を進める
・ワードの行末でいちいち改行する
・エクセルでデータベースを作ってそれを別の出力票にまとめるという考えがないため、表計算などを使用できない

その方が自分でそういう働き方をしているのであれば100歩譲って関係ないのですが、問題は自分が部下になってそのやり方を強要されたときです。
私も今は経験を積んでいるので、「非効率な指示を出しているな」と分かりますが、右も左も分からない若い職員の方がそれを当たり前と思ってしまうのが一番辛いなと思います。

基本的に公務員の仕事はブルシットジョブという前提にたって、その中でも軽重つけて、重要なものは少しでも意味があるように工夫して、重要でないものはなくす前提で省力化していって、というのでないと、増えるだけの仕事に対処しきれなくなって当然です。

ブルシットジョブの意識がない上司は仕事の軽重を一切判断していないので、マネージャーとして機能していません。
そういう上司のもとで働くと、ただ仕事は増えるばかりで本当に大変です。

それがおかしい、非効率だと分かってしまえば問題ないのですが、分かるまでが辛いです。
新任職員に限らず、異動が繰り返される事務の県職員は、多かれ少なかれ、異動先でどの事業が重要で、どれが重要でないか、分からない状態に数年おきに放り込まれます。
その際に、どれがブルシットジョブなのか、さっと判断できるようになりたいものです。

とにかく、自分もことの軽重がわからず苦しんだ経験があるので、若い職員の方には良くない上司に当たって苦しんで欲しくないな、と思います。

このブログも誰かが読んでそれに気づいてくださるならこれ以上ない幸いです。

それでは、スーパー公務員によろしく!