『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』感想③RSSリーダーで行政のWEBページからのニュース配信を受けた結果:情報収集から見える情報発信のありかた

みなさん、こんにちは!

『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』(学陽書房)感想続きです。

今回は、情報収集についての話です。

和光市の山本さんという方が、公会計の分野で照会されています。

この方の経歴が独特で、公認会計士試験合格後、監査法人トーマツに就職され、公会計関係のお仕事をされており、先進事例を作ろうと市役所職員になったという方です。

民間出身、公認会計士というご経歴もあってか、この方の働き方が本当にロジカルで徹底されていて圧倒されます。

まず、「役所の中で気軽に話せる人を50人つくる」ということ。

この大事さは自分ができていないこともあって身に染みて分かりますね。

通常、この手の話しは「飲みにけーしょんで」となってしまいますが、山本さんがすごいのは、市民活動に徹底的に参加したり、住民向け説明会に顔を出すことで他部署の仕事への理解を深めていったこと。

その手があったか、という感じで、飲み会が苦手な人には朗報です。(逆に説明会に行ったりする方がすごいモチベーションが必要かもしれませんが。)

また、「生情報の収集」ということで、市のWEBページの新着情報を全て読んだ状態で入庁日を迎え、その後市史も読み、議事録もよみ、役所の資産となる公共施設はすべて自分の目で見たとのこと。

さらに、関係省庁のWEBページの新着情報にも目を通しているという徹底ぶりです。

ちなみに、当時これを読んで、私は「国の情報が分からない」などと言っていたけど、情報収集が甘かったな、と思い、RSSリーダで各省庁や近隣自治体の情報収集をしようと思い立ちました。

結果、3か月くらいで挫折しました。

失敗の要因としては、いろいろありますが、そもそも行政のWEBページの新着情報が全く読む人目線のタイトルではないために疲れてしまった、ということがあるかと思います。

省庁にしろ、自治体にしろ、WEBページの新着情報が「○○について」といった感じがほとんどで、「○○について」なんなのか、わざわざそのページに行かないと分からない。

そんなものがRSSで大量に来るため、ギブアップしてしまいました。

また、そもそもRSS配信していなかったり、RSS配信にたどり着くまでが一苦労でした。

RSS配信自体過去の遺物で、いまの時代SNSで情報収集すべきなのでしょうが、大量のWEBページの新着情報を毎日みせられたおかげで、住民目線で、これはだめだと思い知ることができました。

結構、この新着情報系は、庁内の職員向け電子掲示板へのお知らせでもいえることで、「○○規則について」などでまったくそれがなんなのか分からず、わざわざクリックする手間が生じます。

文書は文書として、掲示のタイトルは「○○規則が改正され在宅勤務が可能になりました」などと分かりやすくてもいいのではないかと思います。


少し脱線しましたが、山本さんの徹底した情報取集は、今思えば公認会計士という職業柄もあるのだと思いますが、その姿勢は真似して自分の自治体の広報誌くらいは隅々まで読まないとなと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

 

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『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』感想②公務員の信頼感は役所の外でこそ活用すべき、という話

みなさん、こんにちは!
前回に引き続き、『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』(学陽書房)の感想続きです。
この本は、すごい公務員の方10人を紹介している本なのですが、分野と、そしてそれぞれの方の人間性がさまざまなので、おひとり1記事ずつかけてしまうほど、何かしらの気付きがある本だと思います。

今回は、「第1章 公務員だから活躍できる」の塩尻市の山田さんの「公務員への信頼感はもっと活用すべき」という言葉についてです。

山田さんは「シティプロモーション」の代表として紹介されていますが、仕事に関わらず地域で空家活用のプロジェクトを行ったりしている方です。

その中で、役所の仕事ではなく行っている地域のイベントなども、「公務員」ということで空家でイベントをやらせてもらったりと、公務員への信頼があるからこそ地域でできることがあると言っておられます。

これは結構目から鱗でした。

私も、大した志を持って地方公務員になったわけではありませんが、地方に家を買って暮らすようになると、なぜ東京や県庁所在地ばかりあんなに発展してうちの駅前はどんどんさびれていくのかといった思いから、「地方を元気にしたい」という気持ちがあります。

その一方で、私は、やはり、公務員というと、税金で飯を食っていることから、世間様からは厳しい目でみられているから目立たないようにしているべき、という考えをもっていました。

しかしこの山田さんの言葉からすると、なにか地方で活動するなら一人公務員が入っていると信頼がまして確かにやりやすいだろうなーと思います。

また、本来、公務員こそ地域の活動などを積極的にやっていったほうがいいようにも思います。

公務員だから地域に奉仕しろとか金を落としなさいというと、A社の社員だからA社の商品だけ買いなさい、といっているのと同じだということになるかもしれませんが、地方公務員はその地域のことを考えざるを得ないというのはある程度逃れられないことなのかなと思います。

A町の職員はA町に住まなければならないという決まりはありませんが、ある程度A町に貢献したいからA町の公務員をやっているというところはあるのではないかと。

単純にいい職場だから働いている、とみることもできますが、やはり仕事をやっていくにつれ、この地域をなんとかしていきたいという感情がでてくるのは自然ではないかと思います。

その際に、公務員である故に、行政だけではなかなか良くしていけないな、と思うのであれば、この山田さんのように、仕事の外で地域のための活動をするということになるのも自然ではないでしょうか。

山田さんの一言に、公務員も仕事以外のチャンネルで地域に何かしてもいいのだ、と教えていただいた気がします。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

 

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『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?』感想①真似できっこない、いわゆる「スーパー公務員」の本じゃない!何か一つは参考になるはず

今回は、『なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか? 常識・前例・慣習を打破する仕事術』のレビューです。

かなりいい本だと思います。

読んだのが1年以上前ですが、いまだに内容がかなり頭に残っており、印象が強い本だったと改めて思います。。

この本、「常識・前例・慣習を打「破する仕事術」と副題がついているので、「はいはい、また破天荒なスーパー公務員の本ね」と読まず嫌いしてしまうのはもったいない本です。

表紙に「組織の壁を越えたトップランナー10人の姿を描く!」とありますが、1人に注目せずに、10名もの方を要領よく紹介しているのがポイントです。

また、その分野もいわゆる巻き込み型のスーパー公務員が得意とするシティプロモーション、観光、広報だけでなく、公会計、業務改善、徴収など、いわゆる地味な業務までわたっています。

特に鈴木さんという方の児童虐待関係は何もトリッキーなところはなくてただただ真摯に問題解決への取り組みが描かれ、、公務員がいい仕事をするというのはこういうものなのだなという迫力というか説得力があります。

この手の本は、いわゆる巻き込み型でプロモーションを成功させた方の本が多く、自分とは全く関係のないものとして眺めることが多かったですが、この本に登場される方々は巻き込み型の方からこつこつとした業務改善型の方まで、いろいろな方がいます。

特にこれからの働き方に悩む若手の方は、自分がまきこみ型ではなくても、何か参考になるところはあるでしょう。

私自身巻き込み型ではない地味なタイプと自覚していますが、この本を見るとプロモーション系でないところで成果を出すのであれば、とにかく問題を見つけて業務改善に尽きるのだなと思います。

本当にこれまでこの手の本はプロモーション系のスーパー公務員にばかり焦点があてられていたので、当然それ以外にも地道な公務員の仕事があって、それもこうやって良くしていけるよ、ということを示している点で画期的な本だと思います。

それぞれの方々について、1人1記事書けるくらいの気付きがあるので、また織をみて感想を書いていきたいと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

 

 

 

『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』感想④ ~技術としての人づきあい~地方振興系の仕事では人との付き合いは避けられない

みなさん、こんにちは!

引き続き、『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』福野博昭(木楽社)の紹介を続けます。

 

本もまた紹介しておきます。このブログはアフィリエイトなどはやっていないのでぜひ町の書店で買ってみてください。

 

 


第4章が 仕事はこうして「おもしろく」できる と題して、元奈良県職員の福野さんの仕事論になっていますが、その中に、「信頼できる「友達」と仕事する」という章があります。

県の地域振興や観光系の仕事はどうしても委託事業者に任せていくことになりますが、そうした委託事業者と仲良くやっていこうという話がされています。

これに限らず、全編をとおして、「昔関わった委託事業者の人に聞いたら」や「知り合いに聞いて」といった話がたくさんでてきて、とにかく福野さんが築いた人脈を活かして仕事をしているのが分かります。

一言でいうと、仕事、仕事以外に限らず、人を大事にしていらっしゃることが分かります。

こうなると、私のように人付き合いな下手な人間は、「そんなことは分かっています。でもできないんです。それは自分がどう思われるかばかり気にして人に関心を持って関わることができないことが原因だということも十分分かっています。でもできないんです。」
ということで非常に暗い気持ちになってきます。

これ以降自分に対する戒めにもなりますが、それでも、特に地域振興系の部署に来たのならば、ある程度ひとと繋がりを保つように、1つの技術として努力はしたほうがいいな、と思います。

人づきあいが苦手な中、人を好きになれ、という精神論ではなくて、1つの姿勢として、そうした方がいいということです。

新聞で情報を取るようにした方がいい、というのと同じようなレベルでのドライな話です。

ヒカルの碁で伊角さんという繊細な棋士が、海外で修行に行って感情はコントロールできる技術であると気付くというシーンがあります。

 

 

それと同じように人づきあいが苦手な人も、仕事関係の人づきあいはある程度技術と割り切っていいのかもしれません。

福野さんの話を見ていても分かるように、地域振興系の部署では、人との付き合いは絶対にさけられないものです。

それを避けたいのであれば、人との付き合いが発生しにくい、管理系の仕事を希望していくしかない、ということになります。

ただ、公務員の人事は思ったとおりにいかない部分もあるので、人との付き合いが発生する部署になった場合は、やっぱり腹を決めるしかないかと思います。

とはいっても、ということはありますが、私も含め、人づきあいが苦手な人はうまくなろうとしてもできないものなので、まず人の名前を覚えるようにする、現場に行くようにするといった、心理面ではなく行動でやっていくしかないかなと思います。


これまで4回にわたって書いてきましたが、福野さんのやり方を真似しよう、ということではなくて、「自分はどうかな」ということで、いろいろ気付きがあって面白い本だと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!

『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』感想③ ブレストミーティングが大事~職場でできなれば飲み会でつぶやこう~

みなさん、こんにちは!

引き続き、『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』福野博昭(木楽社)の紹介を続けます。

 

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本も紹介しておきます。このブログはアフィリエイトなどはやっていないのでぜひ町の書店で買ってみてください。

 

 


余談ですが、巻末を見ますとこの木楽社さんは地方自治関係の結構面白そうな本もいろいろ出しているようです。
『もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら』

 

 

などタイトルからして面白そうなので今度読んでみたいです。


さて、いろいろなアイデアを実現してきた筆者の福野さんですが、「ブレストミーティングが大事」と考えてきたとのことです。

引用しますが


それぞれが口に出していうことはすごい大事で、出た意見やアイデアをみんなでああやこうやって叩き合って、磨いていくやんか。いわへんかったら、自分の中でずっとあっためて、しぼんでいくだけやん。

 

みんなに意見してもらうように意識して、またホワイトボードもつかってがんがん意見を出していく。

またそれによってはっきりしてくるので、やらなきゃまずいという意識もうまれていくとのこと。

こういう職場、いいなーと思います。

というのも、私もどちらかと言えば何か新しい事業をつくっていく企画関係の部署にいながら、新しい課題に対して、こういう全体でのブレストの場は全くなくて自分の担当業務以外のことにはまったく口出しができない、というのをストレスに感じているからです。

3人集えば文殊の知恵といわれますが、絶対一人で考えていてもいい案は浮かびません。

自分の意見のとおりにならないとしても、いったん自分の意見をいって、それで決まったことをやるのと、どこかで決まったことをやらされるのとでは、コミットメントが全然違ってくるかと思います。

研修なんかにいくと、必ずブレインストーミングがあるのに、職場ではほとんどやったことがありません。

こんなことをいっていると、作者の福野さんがいたら、「ほなこんなとこで書いてないでおまえがやったらええねん」と言われてしまうだろうなと思いつつやはり平職員の立場や職場環境を言い訳にしてしまいます。

最近、『イギリスのいい子 日本のいい子』佐藤淑子著(中公新書)を読んでいますが、日本では自己主張は自己抑制の反対というように一元的に捉えられてしまい、とにかく自己抑制が美徳と考えられているといっています。

 

 

作者の佐藤さん自身の経験として、日本にいるときは引っ込み思案の子と通信簿に書かれていましたが、親の転勤でオランダにいき、自分の意見が認められる環境に身をおくことでだんだんと自分らしく、自分の意見を言う自己主張もできるようになっていったという体験がつづられています。

よく日経新聞などで日本から新しいアイデアが生まれないと嘆く記事を見かけますが、それぞれの意見が認められる国に勝てない根本はこのみんなが意見を言えない文化のせいだろうと思います。

と嘆いていてもしょうがないですし、皆が福野さんのように何でも意見していく勇気はないかと思うので、その妥協案としては、飲み会で仕事の話をする、しかないのかなと思います。

職場よりはある程度無礼講の飲み会で、仕事の話をしてみる、これがブレストがない職場でブレストをする妥協案かなと。

ブレストにまで至らなくとも、とりあえず普段の職場よりも自分の意見が言える場にはなるというくらいの言い方があっているかもしれません。

なんというか、私もこれまで、職場の親睦会などでは仕事の話は避けて、それぞれのプライベートの話しをするべき場なのかなと思ってきました。

一方で、職場では雑談がしにくい雰囲気なので、プライベートの話しはほとんどしないので、急に飲み会の場で同僚にプライベートの話しを振ろうにも何を話してどこまで掘り下げていいのかわからない、という苦しさがありました。

(私は極端に人づきあいが下手なので皆さんはそこまでではないかと思いますが。)

そんな人は、普段職場でブレストなどがない分、飲み会の場で思う存分仕事の話をしてやろうと開き直ってしまっていいのではないかと思います。

考えてみると、職場の人たちは、仕事関係の人たちですし、一番の共通事項は仕事なのだから、仕事の話しをするのが自然とも言えます。

たぶん皆それぞれ思っていること、こうは思っているんだけど、ということはそれぞれあるかと思うので、人によるかもしれませんが、プライベートを探られるよりは相手も自分の仕事関係の話しはいくらでもしたいのではないでしょうか。

特に上司なんかとは、飲み会でも仕事の話100パーセントでOKです。

上司の自分語りで自分の意見をいう隙もないかもしれませんが、「まぁでも僕は○○とも思うんですけどね」と一言でも思うところをつぶやいてみるだけでも、それが結局受け入れられなくても、とりあえず自分の考えは言った、ということで少し気が楽になるものですよ。

 

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それも難しいなという場合は、こういうブログではきだしたり、ツイッターでつぶやいたり、というのも、何もいわないで抱えているよりはいいのかと思います。


以上、ブレストの話しから、ブレストのない職場で意見を言う方法として飲み会でつぶやいてみるくらいでもいいのではないか、という話でした。

それでは、スーパー公務員によろしく!

 

『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』感想② 公務員のキャリアパスの参考になります~点の仕事から面の仕事へ~


みなさん、こんにちは!

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前回に引き続き、『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』福野博昭(木楽社)の紹介を続けます。

 

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繰り返し、アマゾン引用の紹介を貼っておきますが、ぜひまちの本屋さんで注文してみてください。店頭になければ店員さんに書名を伝えるだけなので簡単ですよ。

 

 

前回は単に読み物として面白いとの話でしたが、この本、若い公務員の皆さんが今後のキャリアパスを考える参考になります。

 

筆者の福野さんが、県税事務所に始まり、退職するまでの所属が全て書いてありますし、時系列に沿って一人の公務員のキャリアパスをたどる形になっています。

 

福野さんは県税事務所にはじまり、奈良公園の管理事務所と地方事務所時代が10年続き、その後本庁に移り、最終的には観光振興、地域振興関係を担っていきます。

 

興味深いのが、公園の管理事務所時代にトイレを建てたりして培った建築の技術をのちに古民家再生に応用したりと、過去の経験を活かしながら最終的にはご自分で最も興味のある奈良南部の観光振興や移住促進を通した地域振興に注力していくというところです。

 

点と点でやっていた仕事が、

だんだんと経験やネットワークを活かして「線」や「面」で動けるようになっていったなぁ

とおっしゃっています。

 

これは若い人がキャリアパスをイメージするうえで、とても参考になる先輩のひとことかなと思います。

 

公務員は異動で部署を転々とするものの、最終的には何かしらの方向性が決まってくるもの、という意識は今から持っていた方がいいということかと思います。

 

私自体、県庁に勤めて10年ちょっとですが、当初は県職員、特に事務職員はジェネラリストたるべきなのだから、異動に対してとやかく自分の希望を出さずに、適材適所に配置してもらうのが組織のためにも一番良いと考えていました。

 

入庁して数年は本当に、希望したところでジョブローテーションでさまざまな部署を経験させられるのですが、さすがに10年目くらいからは自分の方向性というのは意識し出した方がいいぞと思ってきました。

 

やはり、もう少し上の課長補佐レベルをみていると、担当時代に経験した部署に補佐として戻ってきたり、その後もたまに別の部局にいくことがあっても、大体観光分野に強い人、保健福祉分野の人、管理分野の人と、やはり色は決まってきます。

 

筆者の福野さんもやはりそうで、若いころはいろいろ経験しつつも、最終的には奈良南部を奥大和とブランディングし、その地域の振興関係の仕事に収れんしていきます。

 

結局、ある程度自分が思ったように仕事を回せるのは課長補佐以降となるかと思いますが、その時になって無策でいるのももったいない話なので、担当時代から、「自分だったらこうする」ということを大事にしておくべきかと思います。

 

10年目くらいになってくると、組織から見て、「この人にはどういうことを任せたい」と自分がみられているかというのはだんだん分かってくる気がします。

 

おそらく、福野さんの言葉でいえば、「1から1をつくる」管理型のひとと、福野さんのように「0から1をつくる」事業をつくるエンジンとなることを期待される人のどちらかのタイプに分類されていくと思っていいかと思います。

そうやって組織からどうみられているか、ということはありますが、そのうえで、「自分はこういう分野をやりたい」ということがあれば、早めに意識しておいて、損はないかと思います。

 

ただ一方で、そうやって自分がやりたい分野に戻ってきたときに、思った通りに事業を動かせるか、というと、それは結局それまでの仕事で築いてきた「点」があるのか、そしてそれを「面」にできるのか、ということになります。

 

そこのところを福野さんは築いてきた経験と人脈で「面」にしていくわけですが、もうそこは人間力です。

 

やはりこの本が公務員の話として面白いのではなくて、福野さんの話として面白いのからも分かるように、結局最後は公務員としてというより、人間としてどうかというところに尽きるというのが厳しいですが現実のようです。

 

とはいえ、だれもが福野さんの真似をするのは無理でみんなちがってそれでいいと思いますので、この本からも少しでも真似できるヒントを得られればそれでいいのかなと思います。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』感想① 公務員版下町ロケット! 単純に福野さんという面白い人の半生記として痛快です。

みなさん、こんにちは!

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『ライク・ア・ローリング公務員 まち思う 故に我あり』福野博昭(木楽社)を読みました。

アマゾン引用の紹介が楽なので貼っておきますが、ぜひ地方の本屋さんのために本屋さんで注文して手にとってみてください。

 

 

面白い本だったので、数回に分けてレビューします。

この前、公務員のお仕事本はモチベーションが上がる、という話や、飲み会の代わりに先輩の話を聞くようなもの、という話を書きましたが、まさにそういう本です。

 

 

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まず、赤と青の迫力ある文字のジャケットと、「ローリング公務員」というインパクトがいいです。

おもわず手に取ってしまいます。

これは筆者の福野さんが仕事で関わったデザイナーさんが作ったとのことで納得。

しっかりとジャケットとタイトルで「つかみ」に成功していますが、この筆者で奈良県の職員だった福野さん自体が人の心をつかむのがとびきり上手い人だった、というのが肝です。

県税の事務所に始まり、公園事務所、最終的には奈良の奥大和をブランディングして、民家のリノベーションやシェアオフィスをつくったりと、ただの観光などにとどまらない地域の活性化を行っていくいう福野さんの公務員人生をなぞる形で展開していきますが、どんどん意見をいって、みんなを巻き込んで、問題を解決していく姿に圧倒されます。

福野さんがドラマの主人公のように痛快なので、読み物として単純に面白いです。

若い人には参考になるし、県職員版下町ロケットのような感じなので年配の公務員の方々にもおすすめです。

公務員であろうとなかろうと読んで損はないです。

全編が関西弁で福野さんが語りかける口調のため、スラスラ読めます。

そういうところも含めて、非常にうまく作られている本ですが、福野さん自体「おもしろそうだな」ということを仕掛けるのがうまい。

いまでは当たり前になったとりくみを、早い段階で気付いて手をつけていて、弘法大使のトレイルなど、私でも、「あ、あれこの人がはじめたのか」というような取り組みが多くて驚かされました。

いろいろなことから気付きを得て、「これは絶対にいいこと」と信念を固めて、関係者を説得して次々といろいろなことを仕掛けて地域を変えていきます。

ご本人は、自分は「ゼロから1をつくる人でゼロから10とか100をつくるくらいでやる」といっていますが、本当にそういうタイプの方です。

私なんかは、読んでいて「こんなに率直に意見を言って、皆を巻き込んでなんて、自分にはできないな」と思ってしまいがちですが、卑屈になったりしらけたりせずに、こういう人もいるのか、という気持ちで、ほんとにドラマでも見るつもりで読んでいいかと思います。

アップルの創業者のスティーブ・ジョブスさんが文字通りカリスマだったけれども、次のティム・クックさんが経営者として優秀だったこともあって今のアップルがあるという話をどこかでよんだことがありますが、福野さんのように0から1や10を作る人と、そのあとそれを維持、展開する人と、どっちも必要です。

私のような話べたな人も、「自分のことを話しづらいって人は、一回ちょっとずつやってみたらええねん」と決して無理強いではないアドバイスもあります。

とにかく、かなり元気をもらえる本だと思います。

福野さんという非常に面白い人がたまたま公務員をやってくれてその半世記として十分面白いですが、公務員のお仕事本としても面白いので、それは次回記事で書きます。

それでは、スーパー公務員によろしく!

管理職のは給料のもらいすぎ?~日経新聞記事 もらいすぎ中高年に包囲網~

みなさん、こんにちは!

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先日、管理職はしっかりと「管理」する仕事をしていないのではないか、という記事を書いたばかりですが、ちょうどその疑問に応える記事が2021年11月16日の日経新聞に出ていました。
「もらいすぎ中高年に包囲網」
ということで、最近さまざまな仕事の報酬を調べて統計データとして提供する専門サービスが伸びており、その背景には年功序列で高い給料をもらっている中高年の特に管理職の給与にメスがはいていることが挙げられるとのことでした。

各人の能力が発揮されているかを考えると、それが本来の姿だよなという思いと、おじさんたちが年功序列を前提に住宅ローンを組んだりしているのではないかと考えるとなんとも痛ましい気持ちになるのと、複雑な気持ちで読みました。

公務員も年配の職員の昇給が停止となっていく方向であったりするため、明日は我が身、かもしれません。

なんというか、がんばるしかないな、という感想です。

でもそれがグローバルスタンダードなんでしょうね。

たぶん中高年にもなると、モチベーション維持も大変なのかなと考えると、何かしら対策しなければなりません。、

それでは、スーパー公務員によろしく!

コールマンのテントの内側は都会、外側は田舎~田舎に持ち込まれる”都会”~こち亀をふりかえりつつ

みなさん、こんにちは。

 

世の中、とんでもないキャンプブームですね。

うちの近くのキャンプ場も行楽日和には所狭しとキャンパーたちでにぎわっていたようです。

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キャンプというと、こちら葛飾区亀有公園前派出所のキャンプの話を思い出します。

たしか、両津がアニメでもおなじみの爆竜大佐のその娘、ジョディーやボルボもつれてキャンプに行く話だったと思いますが、キャンプ場には充電器などが完備され、少し離れたところに店舗がそろっており、挙句の果てにはゲームセンターだったかゲーム屋まである、という話だった気がします。

 

こんなことを思い出したのも、キャンプブームと一緒に増えだした、豪華なテントで何不自由ない滞在をするグランピングの情報番組をみたことがきっかけです。

こち亀はいろいろと時代を先取りしていたといわれますが、キャンプに来ているのに普段と何ら変わりない便利さを求める、という点についても先回りしていたのかもしれません。

 

以前、都会の方に見えているのは大自然あふれる田舎であって、中途半端な地方都市は全く目に入らないのではないかという記事を書きました。

 

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昨今のキャンプ事情など見ますと、本当に都会の方にアピールするのは、地方の自然でしかなくて、そこに至るまでにある町は素通りされてしまうのだなと感じます。

 

田舎の旅館やホテルなどに滞在するよりも、自分で持ってきたコールマンのテントに滞在して自分の時間を過ごす方が、よっぽど快適なのでしょう。

 

自然とは十分触れ合えると思いますが、地方の宿泊業やお店には全くお金が落ちません。行きかえりに道の駅などにはよってもらえるかもしれないので、せっかくのキャンパーたちにいかに地元との接点を増やしてもらい、お金をおろしてもらうか、というのはひとつ注目してよいのかもしれません。

 

この例に限らず、都会の方が地方に来るときには、もとからその地方にあるお店や人、いってしまえば田舎スタンダードのものにはあまり関心がない、ということがあるかもしれません。

その逆に、地元の人は全く来ないけれど都会の人が良く来る、お洒落なカフェなどは、都会スタンダード、都会の価格設定ができており、都会の方は田舎にいながら都会レベルのサービスを受けることができます。

 

コールマンのテントの内側は都会で外は田舎と区切られているように、同じ田舎にあっても都会の方のおめがねにかない、目に入っている田舎の施設やお店と、そのレベルに達していない田舎の施設・お店の間には、大きな断層があると思います。

 

レイヤー(層)が違うといっていいのかもしれません。

田舎も一概にまったくなにもないというわけではなくて、都会の方に”受ける”要素やお店がある一方で、まったくその層の表層にも浮かんでこないものもある。

自治体がいろいろと誘客や移住促進で地域のPRを頑張っていますが、都会の方々も自分が楽しいからキャンプで田舎を訪れているのであって、地域振興のためにきているのではないのと同じように、ある意味ドライなので、変な期待はせず、都会の価値観というか、スタンダードに耐えうるものをつくっていくしかないのかもしれません。

 

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それでは、スーパー公務員によろしく!

公務員がブログをつける意味~適切な意思決定ができるようにまずは自分を知る

みなさん,こんにちは!

このブログをはじめて約1年が経ちます。

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ブログをみてよかったかどうかというと,よかったと思っています。

公務員がブログを書く動機としては,副業としてアフェリエイトで小遣い稼ぎという方がおおいかと思いますが,それ以外でもメリットはあると感じています。

明らかなメリットとしては,考えていることを書いて出してしまうとすっきりするということです。

普段の業務をとおして,これはおかしいとか,これはこう思うといった考えが,頭の中においておくとただもやもやするだけなので,書いて出してしまうと楽に感じます。

忘れてしまえば次の行動に移れるし,振り返ってみたければ書いてあるのですぐ思い出せるということです。

書いてしまって客観的にみると,大したことを考えているようで全く大したことがなかったと分かったり,書いているうちになんだか話がまとまってきて整理されたりします。

頭の中で思っているだけではどうしても考えというものはつかみどころがないものです。

何かスポーツなどで発散させてしまう方法もありますが,書き出してしまうのもいい手だと思います。

なぜそれをわざわざブログでやる必要があるのかというと,そこは好みかと思います。

ノートに書いてもよいのですが,ブログの場合,一応誰かがみることは想定するので,ある程度節度をもって書けるのは自分にとっても軽快かもしれません。

また,ノートもたまってくると見返すのが大変ですが,ブログの場合投稿してしまえば時系列でとっておいてくれるので,同じログでもきれいで気持ちもいい気がします。

結局ブログでもノートでも何でもよいのですが,とにかくに自分の考えを書き出してみると,自分が何を考えているのか自分でもよくわかってくるということが肝だと思います。

というのも,なにかを判断する際には,自分の思考の癖であるとか,いま自分はどう考えているかという軸をはっきりさせておかないといけないと思うからです。

ここで,公務員の話にもどりますが,今は若手の職員であっても,どの程度のレベルかはまちまちであれ,最終的には意思決定を行うことが仕事になってきます。

いまはエクセルで表を作ったり文書を作ったりが仕事であっても,年功序列で役職が上がっていくと,そうした事務よりも意思決定してマネジメントしていくことが仕事の大半になっていくと今から意識していた方がいいかと思います。

今下っ端として上司の仕事をみていても,いわゆる「できる」といわれる人は意思決定に軸があり,そうでない方は日和見でふらふらしている印象です。

よくも悪くも,自分の中の軸をはっきりさせておくことは,今後の意思決定の訓練になるかと思います。

意思決定層となってから慌てるよりも,今の内から気軽にブログをつけながら考えをまとめていくものいいのかもしれません。

それでは,スーパー公務員によろしく!

自己啓発本は栄養ドリンクと同じ?なぜこんなにもたくさんの公務員のお仕事本があるのか②


みなさん、こんにちは!

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公務員の自己啓発本についての話しの続きです。

前回は職場で上司から教えてもらえる機会が少ないことで若手が自己啓発本を手に取ることとなっているのではないかという話をしましたが、今回は別の観点から見てみます。

 

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私自身はこうした公務員関係の自己啓発本は別に買って手元に置いておくほどのものではないものの、図書館で借りてたまに読むくらいでちょうどいいものと思っています。

見開き程度の小さなコラムの連続した百数ページのものも多いので、結構気軽に1週間もあれば通勤時間に読めてしまいます。

1つ読むメリットとしては、読んだ後に明日から頑張ってやろうという気になるということがあるかと思います。

モチベーションが少し上がり、前向きな気持ちになれるということがあるかもしれません。

考えてみると、公務員関係に限らず、自己啓発本はその中身を覚えて実際に実践するにはなかなか至らなくても、とりあえずなんとなくやる気になるということが真のメリットなのかもしれません。

いってみれば、栄養ドリンクのようなものでしょうか。

なかなか効果は持続しなくとも、少なくとも一時的にはやるきを出す効果があります。

考えてみると、自分は本を読んでもあまり中身を覚えていないということでいったい自分は何を学んだのだろうかと逆に気に病んでいたりしましたが、とにかく何か新しい心持になればそれでもうけものと考えると、だいぶ気負わず読書ができます。

裁量の範囲が少なかったり、無駄な手続きが多かったりと、いい意味でも悪い意味でも民間に比べてぬるま湯といわれる公務員にとって、モチベーションを保つというのは心の病を患わないために必須のスキルといっていいかもしれません。

そのため、カンフル剤として気軽に自己啓発本を読んでやる気になれるのであればどんどん推奨されていいことだと思います。

なんとなく自己啓発本は「○○できるようになりたい」という自分の潜在意識の現れのようで、読むこと自体が恥ずかしいといった気になることもあるかもしれませんが、モチベーション維持と割り切ってどんどん読んでいいのでしょう。


それでは、スーパー公務員によろしく!

AI:デジタル化を求められた事業担当者の救世主に潜む罠

みなさん、こんにちは!

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菅政権でデジタル化が掲げられて以降、行政のデジタル化は必須という流れになっています。
日経新聞でも盛んに取り上げられており、1週間にそれ関係の記事を1つは見ている気がします。

自治体の各担当者もデジタル化の要素をいれると予算が取りやすくなるなど、身近なトレンドとなっていることでしょう。

「事業にデジタル要素を入れて予算化したい」悩みを抱える予算担当者の救世主がAIの導入です。

一番良く見るのが、AIでマッチングであったり、AIでチャットボットを付ける類のものです。

こうしたAIに関する情報関係企業の営業もこの頃盛んに見るようになっている気がします。

例えば、ビッグデータを分析して活かすなど、手段として本当にAIが必要とされる場面もないわけではないと思います。

一方で、「デジタル要素を付ける」ことが目的となってしまい、既存事業に特に考えなしにマッチングやボットをただつけるのはお飾りのデジタル化では百害あって一利なしです。

手段であるはずのデジタル化が目的となってしまい、手段と目的が転倒しています。

例えば、マッチングサイトでAIを導入するとしても、まずサイト自体に人間ではさばききれず、AIを必要とするだけの多くの登録者数がいなければ特にAIを導入する意味もありません。

マッチング機能だけが非常に優秀なサイトだけができて中身が空っぽというのでは意味がありません。

以前、誰も見ないたいそうなインバウンドのWEBページなどもハコものと同じだという話を書きましたが、さらにそれにAIが必須でついてくるようになったのでしょう。

建造物のハコものしかり、制度しかり、いきなり大層なものを作ってしまって結局誰も使わないというのは行政の本当に悪いところなのだと思います。

 

 

takeaway.hatenablog.jp

 

自治体で流行りに乗って良く理解しないままAIに飛びついたのだと思いますが、長期的な視点に欠けるミーハー感が否めません。

地域の問題は「○○をしたら解決する」という西洋医学的なポイントへの対処療法ではなく、すこしずつ漢方で体質改善していくような東洋医学的な方法をとらなければなんともならず、ましてやAIを導入すればなんとかなるというものではないと思っています。

このAIしかり、キーワードに敏感である意味ミーハーであると公務員としては実際生きやすいのだろうなと思いますが、そういうことをして何もとそれこそAIに仕事をとられてしまうのではないでしょうか。

それとも、そうやって時節に乗ることのできる人の方がよくも悪くもやっぱり生き残れるのかもしれませんが。

どうしてもミーハーになれない性質ですが、そこが公務員としてうまく生きていくためには自分はまったく青二才なのかもしれません。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!

なぜこんなにもたくさん公務員のお仕事本があるのか

みなさん、こんにちは!

図書館に行くのが大好きなのですが、良く立ち寄るのが「公務員」のコーナー。

日本十進分類表の番号ですと317行政のあたりにあります。

これがかなりの数がでていますね。

特にこの頃やたらと増えてきたのではないでしょうか。

「公務員ライフハック」や、「公務員のデザイン」、「スーパー公務員」など、若い職員に向けが多い印象です。

少し話がそれますが、新聞広告を見ていると、この頃子供向けの生き方の本やマナー本が売れているようです。

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もともと自然と友達との付き合いの中や家族、地域の中で学んでいたことを誰も教えなくなったから子供向けにルールを教える本が売れる用意なったのかなと推測しますが、公務員についても同じかもしれません。

私も含め若い世代はゆとり世代、ミレニアム世代などと言われ、とにかく怒られることにあまり慣れていない。

40~50代の方が上司に当たるわけですが、だいぶ我々に気を使ってくれている気はします。

もっと上の世代だと昔のノリで特に気にすることなく叱ったりなんだりできた世代なのでしょうが、今の上司世代はハラスメントという言葉も一応はしっており、ある程度繊細に我々若い世代を扱っているというか、はれ物に触れるようにというところはあるかもしれません。

いいか悪いか、若い世代は昔は飲みにけーしょんなどで上司に色々言われた処世術のようなものを聞く機会もが少なくなったのだと思います。

その結果、怒られない子どもが本でマナーを学ぶように、本からしか働き方を学べない公務員のニーズが大きいのかと思います。

かくいう私もそのタイプです。

飲み会は時間とお金の無駄として若い世代に嫌われているとよく報道されていますが、例えば飲食つきで個人的にひとつの職業観や処世術をレクチャーしてもらえる社会勉強の機会と考えると、自分ももっと積極的に参加しておくべきだったなと今更ながら思います。

確かに、書籍はある程度成功した人が書いているので、そこらの職場の上司の愚痴交じりの説教などよりは役に立つように思えますが、個人的な感覚では一回の飲み会につき1つくらいは「へーそうだったのか」という有益な情報が得られる気がします。

だんだん自分の反省になってきましたが、飲み会に参加するのと、しないのでは、面倒でも飲み会にいった方が仕事がしやすくなります。

「飲み会なんか行かなくてもいい」と気を張るのも自由ですが、「なんだかんだ飲み会にいった方が仕事がしやすくなる」というのは真理といってもいいんじゃないかとおもいます。

なんでかと言われれば、とにかく飲んだ関係だと何かと話しやすくなるんですよね。

私のように人づきあいが苦手な人は人にものを頼むのが苦手なので、その分自分のスキルを高めれば人に頼らなくて済むという思考になりやすいと思います。

それはそれでいいのですが、個人のスキルというのとまったく別の側面として飲み会を通して人間関係を円滑にしておくと楽なのは事実です。

お仕事本はモチベーションアップにつながるのでそれはそれでいい効果があるのですが、本だけに傾倒して普段の職場での学びをないがしろにしないようにしたいものです。

それでは、スーパー公務員によろしく!

管理職=マネージャー=「なんとかする」ひと

みなさま,こんにちは。

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以前,公益財団法人に関わったことがあります。

財政赤字がどの公益財団法人にも共通する悩みではないでしょうか。

財務データを見ると,負担なのが人件費です。
中でも,理事長など上役の報酬が目立ちます。
小さな法人だとなおさらです。
そもそも,理事長は法人の赤字状態に解決策を示せていません。
その人物に,多額の報酬を払う必要があるのでしょうか。
理事長を変えてしまうのが一番の経営改善ではないかと思います。

こうした法人の役員は自治体からの天下りが横行しています。
元をたどると自治体職員の資質が元凶となっているようです。
法人経営に必要なコスト意識や,マネジメント能力を欠いているのでしょう。

manageは英語で「なんとかする」の意味もあります。
積極的な関わりを感じさせます。
一方で,ほとんど管理職は組織の現状維持で満足しているようです。

適切に人員と財と配分して目的達成のために組織を動かす。
そういった意識を持った管理職は少ないようです。

「なんとかしなくても大丈夫である。」
というのが身分を失うリスクが無いに等しい公務員の考え方でしょう。
行政の非効率は全てここからくるのだと思います。

そうならないためには本人の職業倫理に頼るほかないのでしょう。
モラルハザードに起因するので,解決策も意識の問題にならざるを得ません。

こういう自分も数年後にどうなっているかわかったものではありません。
このブログもタイムカプセルの意味合いで書いています。

それでは,スーパー公務員によろしく!

 

 

 

インバウンド、まわりの町の真似をしなかった方がよかった理由

みなさん、こんにちは。

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2020年7月27日
日本経済新聞やさしい経済学「地域活性化の新しい潮流③」

1年ほど前の日経新聞の切り抜きを見返してみたところ,面白い記事がありました。

自治体の人口減対策に定住人口が難しい中,「交流人口」という言葉は今ではすっかりメジャーになりました。

記事の中では,
・インバウンドのように一回限り来てもらうことを目的とするのではなく,地域にかかわって何度も来訪する「交流人口」を作っていくことが大事。
・そのためには顧客づくりという観点が必要。
・顧客とは「顧みる客」,つまりリピーター
・顧客得ている地域は地域の強みに特化して差別化
といったことが言われています。

この中で,今はコロナで完全に停止してしまったインバウンドについて,「踊らされていた」と振り返っていますが,私も全く同感です。
うちの県でもあれだけ盛んだったインバウンドのプロモーションはコロナですっかり鳴りを潜めてしまいました。
冷静に振り返ってみると,ひたすら予算をつぎ込んださまざまなプロモーション合戦で何が残ったのでしょうか。

このブログの中でも何度も触れていますが,自分たちの地元に外国人を呼べるだけのコンテンツがあるかどうか検討する前にひたすら認知度向上でプロモーションをしていただけというのが多くのインバウンド事業の結果です。

長い目で見ると残るものが多かったのは,地元のコンテンツ整備に力をいれて観光地としてレベルアップした自治体の方でしょう。

「今のままでもうちの町は魅力があってそれが発信されていないだけだ」と考えてひたすら発信する方がある意味思考停止で事業としては楽です。

一方で,そもそも自分の町がインバウンドできちんと稼げるか,稼げるとしたらどこを強くしていくかと考えるのはかなり労力がいる作業です。

結局のところ,楽をした自治体には楽をしたなりに何も残らなかったということでしょう。

今度は関係人口が流行となっていますが,これも周りの自治体の真似をしているだけではインバウンドの二の舞になります。

地域への顧客を作ろうという話で,民間企業も自らの顧客を作ろうと必死で頑張っているところ,そうそう容易ではありません。

民間企業の事業に成功が約束されていないように,昨今自治体が行う地域への顧客を創出する事業はそもそも成功するのが非常に難しいものです。

それよりも,減少する住民への住民サービスの維持の方策を考える方が,よっぽど現実的ではないでしょうか。

限られた人口パイを奪い合う交流人口・関係人口も含めた「人口増」には力を入れないという自治体があってもよいはずです。

インバウンドの際も「うちの町はやらない」ということは難しかったと思いますが,今度こそよく考えた方がいいのではないでしょうか。

それでは,スーパー公務員によろしく!