地方創生が大成功!でもあなたが思う理想の「賑わいあるまち」はもう戻らない?(1)

みなさん、こんにちは。

 

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当ブログでは,地方創生は単なるバラマキに過ぎない,地方創生では地方の衰退は止められないので無駄な策は弄さずに衰退する地域と向き合った方がいいととにかく主張していますが,仮に,自分の住む地域で地方創生が国の思惑通り成功すると,一体どんな未来がまっているのでしょうか。

地方創生は「住民の皆さんが愛する地域に人,お金,モノ(このモノはどういうものを指すのだろうかといつも思います。)が流れ込んで,再び元気になりますよ」という未来像を持っていると言ってさほど間違いは無いかと思います。仮にそれが実現した地域は,いま自分が住んでいる地域と全く別のものになってしまうでしょう。いまの地域の姿が跡形も無くなってしまうほどのヒト・カネ・モノが流れ込むくらいでなければ,地方創生が目指す経済発展中心の地域の再発展は見込めるはずもないからです。仰々しく「創」の文字を使うのであれば,そのくらいの変化は折り込み済みでしょう。

よく成功事例に挙げられる離島や山村などを想定して,極端な例を考えます。
地方創生の移住促進政策が成功して,高齢者ばかりになった地域に都会から自然派の生き方をする人たちが次々移住してきます。古民家カフェやワイナリー,クラフトビールのブリュワリーなどが新しくつくられます。これらの施設はメニュー単価が高く,もとからの住民には手がでませんが,ロハスな雰囲気を味わいに都会から遊びに来る人たちがたくさんいます。若い世代が多くなり,保育園などもできます。新しい移住者たちはゆるいつながりが好きで,バーベキューなどおしゃれなイベントを催して移住者同士ではつながりあっている様子です。インバウンド誘客にも成功し,大量のアジアからの観光客が島に押し寄せています。あまりに人気のため,免税のお土産屋などもできてきました。地元の特産品として栽培を始めた農産物は,その加工品がテレビに取り上げられ,ネット通販で飛ぶように売れています。ブランディング戦略でさらに付加価値を高めて行けるかもしれません。今後アジア各国からの引き合いもありそうです。役所には,全国から成功事例の視察がひっきりなしです。

このようなことになれば,文句なし100点満点の地方創生の成功事例となり,圧倒的な勝ち組です。
こんなことがどの地方でもできるはずがないだろうと言いたくなるのは置いておいて,この地域には一体何が起きたのか,次の記事で考えてみましょう。

 

takeaway.hatenablog.jp

それでは、スーパー公務員によろしく!