閑話休題 田舎者の地方創生担当者のもやもや

みなさん、こんにちは。

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もうこれは感情的な話になってしまうのですが,地域が衰退するしかないからといって,それを商品として売ってしまい,気に入ってもらえば住んでもらい,商品価値がなくなれば手放して良いというのは,これまでその地域で暮らすしかなかった人々を,全く尊重していない虫のよい話ではないかとの感がぬぐえません。地方移住の成功事例なども,「どうせあなたたちはうまくいかなかったら都会にかえればいいだけだろう,気まぐれで,本気じゃないんでしょ」との不信感をもってしまいます。

私自身も田舎出身なので,こういう考えがよそ者嫌いの田舎者根性なのでしょうが,地方創生の名のもとに行われるイベントなどへ地域に住んでいる方から注がれる視線は,事実このように冷めものだと思います。
地方にはあきらめが漂っているから地方の住民に任せても何も生まれないとよく言われます。
だから,地方創生で東京からの活力を導入して地方の魅力を再発見するということになるのですが,地方の方から言えば,何も地元に何のアイディアがないからあきらめているわけでもないのです。
都会の人間がちょっと来たところでどうにもならないことは自分たちが住んでいてもう十分すぎるくらいわかっていることです。
地方にはマイルドヤンキーしかいないと言われますが,今の地方の環境を認識して,自分たちが楽しめる範囲でよっぽどたくましく地方で暮らしています。

こうした現実を分かっていると,本庁で県庁所在地在住の職員が地方創生の論理に疑いも持たずに,東京のコンサルなどと楽しくイベントを作っている様子を見ると,「地方の現状を何も知らないくせに。余計なことはするな。地方創生などという夢物語より,現実を直視して,もっと別の仕事をした方がいい。」と非常にもやもやします。

 

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選挙で選ばれる自治体の首長がいて,行政が行われているので,いつの時代も住民に夢をもたせることが必要なのはわかりますが,もう今の地方はそんなことをしている余裕もないところまできているのではないでしょうか。

 

それでは、スーパー公務員によろしく!