地方公務員が全国紙より地方紙を読んだほうがいい理由

みなさん、こんにちは!

突然ですが、新聞読んでいますか?
私は公務員という職業柄もあり、新聞をとっていますが、もしかすると公務員の人でも若い人は新聞をとっていないという人が多数かもしれません。
こち亀は時代を映す鏡のような漫画ですが、かなり連載後半の方の話しの中で、両津勘吉が新聞を取り出した部長に対して、「出た、部長世代の必須ガジェット、新聞」というようなことを言っていたのがかなり印象的でした。

今回は新聞の中でも地方紙、全国紙という話です。
公務員ですと、職場で新聞の切り抜きをしているので、地方紙は職場で読めるからとっていないという人が、もしかすると幹部クラスでも多いように思います。
ましてや、若い人ですと地方紙のニュースは地味、なんとなくカッコ悪いような印象があってか、もっと意識が高い日経新聞などをとっているケースが多いかもしれません。

当の私もついこの間まで日経新聞をとっていましたが、地方に家を買うようになると、地方のニュースがない全国紙がものたりなく感じ、地方紙を購読し始めました。
現在、地方紙を読み始めて半年ほどですが、非常に満足しています。
満足どころか、地方紙を購読するというのは地方公務員として基本のきだったなと、反省しています。読んでレベルアップという次元の話ではなく、地方紙をチェックしていないと丸腰で戦場に飛び込んでいくようなもので、経験上でも、市民や職場内で話していて自分だけ「あれ、なんだそれ、わかんないな」という場面がでてくるリスクがあるといっていいかと思います。

例えば、世界でGAFAの株が上がっているかどうかといったことについて詳しくても、地域で問題になっている発電所問題について知らないといったことの方が、公務員としてはリスクが高いといえます。

 

単純なメリットとして、地域のイベント、お祭りなどの情報があるため、子育て世代には大変うれしく、地域での暮らしの充実度は格段に上がります。
仕事的なメリットとしては、自分の自治体で起こっている問題が分かる、ということがあります。

そんなの当たり前ではないか、思うかもしれませんが、各業界の業界新聞に当たるものが地方公務員の場合、地方紙なのかもしれません。
業界新聞ではその業界が着目すべき問題がまとめられていますが、地方公務員の場合、それは地方紙で取り扱っている地方の問題です。
全国紙を見ているだけでは、それは分からないし、twitterなどで追うにしても限界があります。
新聞は終わったメディアのように思う方も多くなっていると思いますが、毎日かさばる紙媒体で届くため、強制的に目を通さなければならない、という点が、知らぬ間に情報収集できるという点で、非常にすぐれていると思います。

また、地方の新聞は全国紙に比べて小規模で大したニュースは載っていない、という先入観をお持ちの方もいるかもしれませんが、本来、いくらでも地元密着の方が、地についた報道ができる、ということもあるようです。
『地方メディアの逆襲』を読むと、骨のある地方紙があるというのは大変ありがたいことだなと思えてきます。


ちなみに、話はそれますが、地方紙は大事なのですが、やはり世界の流れなどにも目を配っておきたいので、個人的には経済的に余裕があれば日経新聞と地方紙の二紙購読が理想だと思います。

それでは、スーパー公務員によろしく!