みなさん、こんにちは。
今回のタイトルのようなことを考えてしまうのは、自分だけなのでしょうか?
それとも、結構市民の皆様、また、県職員は一度は感じたことのある問題なのでしょうか?
県庁所在地にある本庁で2か所に勤務して6年ほどですが、ほとんどの職員は出自は県内いろいろですが、ほとんどが県庁所在地であり、政令指定都市である市に住んでいます。
自分は自分と妻の実家が近いということで、県庁所在地から離れた某市に住んでいますが、県庁所在地以外に居住する本庁職員は本当に少ないです。
本来、通勤時間は短い方がよく、居住する土地を決めるのは自由なので、干渉できることではありませんが、上から下まで、事業の企画をする本庁職員は県庁所在に住んでいて、地方の現状がわかるのかと不安に思います。
私自身、本庁勤務開始後しばらく県庁所在地で暮らしており、確かにこの上なく便利でした。外食するところもたくさんあり、趣味の映画もいろいろやっています。
ただ、こうした都市生活の便利さばかり享受していると、各地方に住んでいる方々が、われわれが奉仕しなければならない住民であるということを忘れてしまうのではないかなどと考えてしまいます。
県庁の職員は、それこそこのブログのタイトルの地方創生の事業などを企画しますが、その際に本当の地方の姿は見えているのでしょうか?
地方創生事業でありがちなのは、「町の活性化のためにこの頃東京から来た人が始めた○○カフェあたりを中心に市街地活性化をさせよう」といった案ですが、こういった案も、都市生活している職員の目に引っ掛かりやすいちょっと話題のカフェといった「点」でしか地方がみえていないために企画されやすいのではないかと思います。
別の言い方をすれば、あるいみミーハー的な部分でしか地方をみることができなくなっているのではないかと思います。
さきほどの例にしても、都市部の人からはそのカフェがちょっとよくみえても、地元では変わり者がやっているとして見向きもされていないといった状況は非常に多いです。
一方で、地方創生側からみれば、そういった変わり者、よそ者結構、そういった活力で地方を活性化させることこそが地方創生なのだということになるかと思いますが、では地方創生とは、都市部に消費してもらうための楽しいスポットを地域につくることなのかと思ってしまいます。
実際それが本質なのかもしれませんが、田舎に暮らしている身としては、そんなことにお金を使う暇があったら他にも問題が山積みだからそっちを何とかしてくれと思ってしまいます。
その感覚が、自らの利便性のために県庁所在地に住んでいる職員には見えない部分もあるのではという自己反省のようなものを皆持っているのかどうか、また自分も田舎に住んでいるのは自己責任と思いながらも、考えてしまいます。
それでは、スーパー公務員によろしく!