コールマンのテントの内側は都会、外側は田舎~田舎に持ち込まれる”都会”~こち亀をふりかえりつつ

みなさん、こんにちは。

 

世の中、とんでもないキャンプブームですね。

うちの近くのキャンプ場も行楽日和には所狭しとキャンパーたちでにぎわっていたようです。

キャンプというと、こちら葛飾区亀有公園前派出所のキャンプの話を思い出します。

たしか、両津がアニメでもおなじみの爆竜大佐のその娘、ジョディーやボルボもつれてキャンプに行く話だったと思いますが、キャンプ場には充電器などが完備され、少し離れたところに店舗がそろっており、挙句の果てにはゲームセンターだったかゲーム屋まである、という話だった気がします。

 

こんなことを思い出したのも、キャンプブームと一緒に増えだした、豪華なテントで何不自由ない滞在をするグランピングの情報番組をみたことがきっかけです。

こち亀はいろいろと時代を先取りしていたといわれますが、キャンプに来ているのに普段と何ら変わりない便利さを求める、という点についても先回りしていたのかもしれません。

 

以前、都会の方に見えているのは大自然あふれる田舎であって、中途半端な地方都市は全く目に入らないのではないかという記事を書きました。

 

takeaway.hatenablog.jp

昨今のキャンプ事情など見ますと、本当に都会の方にアピールするのは、地方の自然でしかなくて、そこに至るまでにある町は素通りされてしまうのだなと感じます。

 

田舎の旅館やホテルなどに滞在するよりも、自分で持ってきたコールマンのテントに滞在して自分の時間を過ごす方が、よっぽど快適なのでしょう。

 

自然とは十分触れ合えると思いますが、地方の宿泊業やお店には全くお金が落ちません。行きかえりに道の駅などにはよってもらえるかもしれないので、せっかくのキャンパーたちにいかに地元との接点を増やしてもらい、お金をおろしてもらうか、というのはひとつ注目してよいのかもしれません。

 

この例に限らず、都会の方が地方に来るときには、もとからその地方にあるお店や人、いってしまえば田舎スタンダードのものにはあまり関心がない、ということがあるかもしれません。

その逆に、地元の人は全く来ないけれど都会の人が良く来る、お洒落なカフェなどは、都会スタンダード、都会の価格設定ができており、都会の方は田舎にいながら都会レベルのサービスを受けることができます。

 

コールマンのテントの内側は都会で外は田舎と区切られているように、同じ田舎にあっても都会の方のおめがねにかない、目に入っている田舎の施設やお店と、そのレベルに達していない田舎の施設・お店の間には、大きな断層があると思います。

 

レイヤー(層)が違うといっていいのかもしれません。

田舎も一概にまったくなにもないというわけではなくて、都会の方に”受ける”要素やお店がある一方で、まったくその層の表層にも浮かんでこないものもある。

自治体がいろいろと誘客や移住促進で地域のPRを頑張っていますが、都会の方々も自分が楽しいからキャンプで田舎を訪れているのであって、地域振興のためにきているのではないのと同じように、ある意味ドライなので、変な期待はせず、都会の価値観というか、スタンダードに耐えうるものをつくっていくしかないのかもしれません。

 

takeaway.hatenablog.jp

 

それでは、スーパー公務員によろしく!