田舎は都会に消費されることでしか地方創生を実現できない?

みなさん、こんにちは!

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地方創生はヒト・カネ・モノを地方に呼び込むものですが,それはどこから呼び込むのでしょうか?

日本全国でヒト・カネ・モノが集まっているところは,やはり首都圏,いってしまえば東京ということになるでしょう。
また,日本にとどまらず,海外からも集めようというのが観光のインバウンドの取組や,食品輸出の取組です。

隣の町から我が町に呼び込もうというのでは,お互い衰退する地方同士のむなしい綱引きになってしまいますし,地方創生の狙いは,首都圏・海外からのヒト・カネ・モノを入れて地位を活性化させようとみて間違いはないかと思います。

海外についてはまた別の機会に書かせていただくとしまして,首都圏の方々を取り込むために,地方では地方創生推進交付金を使ってあの手この手で地域を宣伝したり,何か楽しそうなイベントを行ったりして,移住を促しています。
この状況をみると,各地域が競って首都圏の方に振り向いてもらうために地方が必死にダンスを踊っているような滑稽さというか悲しさをなんとなく感じてしまいます。
地方創生は国が地方に計画をつくらせ,競わせているだけとも言われますが,まさにその通りではないかと思います。
首都圏に集中する富をどうにかして我が町に流してもらおうとするコンペのようです。

「ヒト・カネ・モノが都会に集中しているのは事実なのだから,地方にお金を流すにはこうするしかないだろう」という意見も,国のマクロ的な視点から見ればある意味そのとおりなのかもしれません。
しかし,地方に暮らすいち住民としては,結局自分たちが住むふるさとは都会の人々に消費されるコンテンツでしかないのか,という悲しさを感じます。

 

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「そんなことばかりいっているから現実に地方は衰退するしかないのだ,地方創生交付金をばらまいているだけありがたく思った方がいい」と言われるかもしれませんが,地方はゆるやかに衰退していってはだめなのでしょうか。

地方が衰退し,首都圏に全てが集中していくのは,中央集権型の日本においては,どうにも止められない自然な流れだと思います。
地方の住民としては,地方創生という希望を掲げて,目くらましをしてもらわなくてもも別に大丈夫だから,と言いたいです。

結局,地方の課題は地方の人々が,国からの交付金などを頼りにせずに,自分たちで解決していかなければならないと思います。
地方も住民があってのものなので,そういう意欲ある住民が地方にいなくなっているのであれば,悲しいことですがその地方はそこまでだというあきらめも必要ではないでしょうか。。
そこに物好きな首都圏の人を呼び込んでカフェなどを1,2軒建てただけで,その地域全体が復活するということはあまり期待できないように思います。

とはいっても為政者の側からすれば住民に何か希望を与え続けなければならず,地方創生交付金はそういう意味で役立っているからいいのだ,ということかもしれませんが。

それでは、スーパー公務員によろしく!