「分かりやすさ」の罠

みなさん、こんにちは。

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今回は「分かりやすい」ということには重々気をつけた方が良さそうだという話です。
2021年7月6日日経新聞にこんな記事がありました。

「塾のオンライン授業 「分かりやすさ優先」に疑問
・記事の筆者の塾では他の塾のオンライン配信をスマホで見る学生が多く,「授業内容に一切疑問が残らない」と好評。
・学生の理解度を試してみるすぐボロが出て,深い理解には至っていない。

「腰を据える」という言葉がありますが,分かったと思ったことも,「腰を据えて」よくよく考えてみると全く理解していなかったということはよくあります。
日経新聞のこの頃の記事で,池上彰さんの「いい質問をする会」というものがありましたが,少しでも自分の頭で考えれば「一切疑問が残らない」ということは無いはずです。
「一切疑問が残らない」という状態は,ただ聞き流したに等しい状態です。

公務員の仕事ではきれいにまとめられたポンチ絵をみて分かった気になってしまうケースが多いかもしれません。
それをいったん「こういうことか?」と書き出して整理してみようとすると,たちどころに疑問がわいてきます。
結局のところ,公務員に限らず,いい仕事をするためには,「課題を見つけて解決する」と言うことにつきるのではないでしょうか。
まず課題を発見するためにも,あまりにも分かりやすいことには注意が必要です。

それでは,スーパー公務員によろしく!